転職は、求人を自分で見つけて応募すれば決まります。エージェントは、その手間の一部を引き受けるサービスです。だから「使うべきか」ではなく、「何を任せたいか」で選ぶのが実用的だと思います。
在職中で、平日に動く時間が取れない人。非公開の求人を見たい人。条件交渉や面接の日程調整を任せたい人。業界の相場が分からない人。エージェントは、企業から預かった求人を紹介し、応募の調整や面接の結果を返します。時間と情報の両方を補えるのが利点です。
自分で求人を探せて、応募したい会社も決まっている人。職種が特殊で、扱っている会社が限られる人。この場合は、直接応募したほうが早いことが多い。エージェントは、世の中の全求人を持っているわけではありません。紹介できるのは、提携している企業の求人です。
求職者がお金を払わないのは、法律で決まっています。職業安定法32条の3の第2項は、有料職業紹介事業者について「求職者からは手数料を徴収してはならない」と定めています(芸能家など、省令で定める一部の例外はあります)。お金を払うのは企業側で、多くは採用が決まったときの成功報酬です。だから、求職者は無料で使えます。
ただし、無料であることと、良い紹介が来ることは別です。手数料を出すのは企業なので、企業が採りたい人が優先される、という構造は知っておいたほうがいいと思います。
一つ目は、担当者との相性。二つ目は、複数の会社(2〜3社が目安)に登録して比べること。三つ目は、個人情報の扱い。職務経歴書を送る前に、どこの会社に出すのかを確認する。四つ目は、断りづらさです。断ったからといって、関係が切れるわけではありません。
紹介が偏ることもあります。1社だけで進めると、その会社が持っている求人の範囲でしか話が広がりません。違う会社の話も聞いてみると、同じ経歴でも見え方が変わります。
職歴を聞き返してくる。求人票を送るだけで終わらない。落ちた理由を具体的に返してくる。断っても、次の話をしてくれる。この4つが揃っていれば、信頼できる目安になります。逆に、求人票だけ送ってくる人は、こちらをよく見ていません。
エージェントは、時間と情報を買うサービスです。全部を任せるのではなく、面接の日程調整だけ、非公開求人の紹介だけ、といった使い方で十分。自分で決められる人は、使わなくても構いません。
この記事は、人材紹介をしているIforC WORKSが書いています。だから「使うべき」とは言いません。向かない人には向かない、と書きました。そのうえで、話だけ聞いてみる、という使い方もあります。