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セカンドキャリアの現在地掲載見本

3年間、記録が伸びなかった。その3年がいちばん役に立っている

2026.9.14 / インタビュー / 読了 8分 / 文:IforC 編集部 / 取材先:(掲載見本・架空)(醸造責任者)
※写真はイメージです
実業団で走っていた人が、いまは小さな醸造所でビールをつくっています。競技をやめてから7年。うまくいった話だけではありません。記事の最後に、この醸造所の募集と、講演のご依頼窓口を置いています。
この記事に出てくる人
高井 涼介さん(架空)34歳
クラフトビール醸造所「ハーフマイル・ブルーイング」醸造責任者。仕込みから出荷まで見ている
高校・大学・実業団で中距離(800m)。27歳で引退。飲食のアルバイトを経て醸造の道へ

この記事は、記事の体裁をご覧いただくための見本です。登場する人物・醸造所・募集内容はすべて架空のもので、実在の人物や企業とは関係がありません。写真は画像生成AIで作成したもので、特定の場所を撮影したものではありません。実際の記事は、取材にお伺いし、掲載内容のご確認をいただいてから公開します。

CHAPTER 01「引退」という日は、なかった

取材に伺ったのは朝の8時だった。醸造所の引き戸を開けると、湿った麦の甘い匂いがする。ステンレスのタンクが4本、天井近くまで伸びていて、その足元で高井さんがホースを洗っていた。手を止めずに「すみません、あと5分だけ」と言う。仕込みの日は、洗いものが途切れないらしい。

高校から実業団まで、800mを走っていた。引退は27歳。きっかけを聞くと、はっきりした日はないという。

「今日で辞めます、という日はなかったんです。契約が切れて、次を探して、探しているうちに練習に行かなくなって。気がついたら走っていなかった。だから引退した実感が、しばらくないままでした」
── 高井さん

この話は、IforCが面談で何度も聞いてきた形とよく似ている。競技をやめる瞬間は、多くの場合セレモニーではない。もっと曖昧に、少しずつ終わる。だから「区切りがつかないまま次に進むことになる」と高井さんは言う。

朝のトラック。「走らなくなってからのほうが、よく思い出すんです」
CHAPTER 02伸びなかった3年のこと

競技生活で一番きつかった時期を聞くと、即答だった。24歳から27歳まで。記録がまったく伸びなかった3年間だという。

「練習量は増やしているのに、タイムは0.1秒も縮まらない。しかも後輩がどんどん上がってくる。あのころは、自分が何のために朝起きているのか分からなくなっていました」
── 高井さん
その3年は、いま振り返るとどうですか。
「一番役に立っています。伸びない時期に、やることを変えずに続けられるかどうか。それが分かったのは、あの3年があったからなので」

ここは少し補足したい。高井さんは「根性がついた」という言い方をしない。そうではなく、伸びない期間の過ごし方を具体的に覚えた、と言う。記録という結果が返ってこない日々のなかで、何を見て自分の調子を測るか。そこを自分なりに決められたことが大きかったという話だった。

結果が出ない時期に、やることを変えずに続けられるか。それが分かったのは、あの3年があったからです
CHAPTER 03ビールは、結果が出るまで1か月かかる

引退後は飲食店でアルバイトを始めた。人と話すのが得意だったわけではない。走っていたころの知り合いが店長をしていた、という理由だけだったという。そこでクラフトビールに出会った。

2年後、醸造所の求人に応募した。未経験だった。採用の理由を、いまの社長からはこう言われたそうだ。「すぐ結果が出ない仕事だから」。

「ビールって、仕込んでから出荷まで早くても1か月かかるんです。今日やった作業がよかったかどうかは、今日は分からない。1か月後に分かる。その待ち方が、練習と似ていました」
── 高井さん
タップから注ぐ。「泡の出方で、その日のコンディションが分かるようになりました」

失敗もある。3年目に、仕込んだタンク1本をまるごと捨てたことがあった。洗浄が甘く、雑菌が入った。数字にすると数十万円分になる。

「あのときは、自分のせいだと言いに行くまでに半日かかりました。言ったあと、社長は『次はどこを変える』としか聞いてこなかった。それで、ここで長くやろうと思いました」
── 高井さん
CHAPTER 04いま、同じ立場の人に伝えたいこと

高井さんはいま、醸造責任者として4人のチームを見ている。うち1人は元サッカー部の20代だ。教える側に回って気づいたことを聞いた。

「競技をやってきた子は、やり方を教えると、その通りに続けてくれるんです。ただ『なぜそうするのか』を聞かない子も多い。そこは競技の癖だと思うので、意識して理由から話すようにしています」
── 高井さん
競技をやめたばかりの人に、何か言うとしたら。
「焦って『自分には何もない』と決めないでほしい。何もないんじゃなくて、まだ言葉になっていないだけです。僕も、伸びなかった3年が武器だと気づくのに5年かかりました」

取材の終わりに、仕込みの湯気が上がるタンクの前で高井さんが言った。800mという種目は、全力で走り切るには長く、ペースを守るには短い。どっちつかずの距離だと、現役のころはずっと思っていた。いまの仕事は、それに少し似ているらしい。

醸造所の名前「ハーフマイル」は、800mのことである。

この記事は掲載枠の体裁をご確認いただくための見本です。会社名・氏名は出していません。発言はこれまでの面談で実際に伺った内容をもとに構成したもので、特定の企業・個人の取材記録ではありません。取材にお伺いした記事は、掲載内容のご確認をいただいてから公開します。
この醸造所で募集しているお仕事
記事に出てくる醸造所の募集です。IforCが直接お預かりしているため、記事に書かれていないことも面談でお伝えできます。
ハーフマイル・ブルーイング(架空)
醸造スタッフ/ショップ・タップルーム接客
雇用形態正社員(試用期間3か月・条件変更なし)
仕事内容仕込み、発酵・熟成の管理、洗浄、充填、出荷。慣れてきたらレシピの検討にも入ります
給与月給24万円〜28万円(経験により決定)/賞与年2回
勤務時間8:00〜17:00(実働8時間)/繁忙期は仕込みの都合で前後します
休日週休2日(シフト制)/年間休日108日
歓迎未経験歓迎。体を動かす仕事が苦にならない方。お酒が飲めなくても構いません
場所(掲載見本のため非表示)
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